【イタリア語フレーズ#1】自己紹介をする

旅行中のカフェや観光地、語学学校の教室やホームステイ先などで、名前や出身地、職業について自己紹介を求められる機会はとても多くあります。
このレッスンでは、イタリア語での基本的な自己紹介の仕方に加えて、丁寧な言い方やよくあるバリエーションも紹介します。
相手との距離を縮める第一歩として、自分のことをスムーズに伝えられるようになりましょう。
会話例

Ciao! Come ti chiami?
やあ!君の名前は?

Mi chiamo Marco. E tu?
マルコって言うよ。君は?

Io sono Lucia. Piacere di conoscerti!
私はルチアです。はじめまして!

Piacere! Di dove sei?
はじめまして!どこから来たの?

Sono di Milano. Ma ora abito a Bologna. E tu?
ミラノ出身だけど、今はボローニャに住んでるよ。君は?

Sono di Roma, ma vivo a Firenze per lavoro.
ローマ出身だけど、仕事でフィレンツェに住んでいるんだ。

Davvero? Che lavoro fai?
本当?お仕事は何をしているの?

Sono insegnante di italiano. E tu?
イタリア語の教師だよ。君は?

Studio arte all’università.
大学で美術を勉強しているんだ。
文法のポイント解説
1. 名前の伝え方:「Mi chiamo ~」と「Io sono ~」
自己紹介で一番使われるのが、「Mi chiamo ~」という表現です。
この表現は「chiamarsi(〜という名前である)」という再帰動詞を使った言い方で、自己紹介では最も一般的な表現です。
一方で Io sono Marco.(私はマルコです)という言い方もあります
こちらはカジュアルな場面で使われることが多いです。
2. 出身地と現住所:「Sono di ~」「Abito a ~」「Vivo a ~」
Sono di Roma は「ローマ出身です」という意味です。
他の居住地を伝える際も、Abito a Bologna(ボローニャに住んでいます)や Vivo a Firenze(フィレンツェで暮らしています)といった言い回しが使えます。
abitare は住居を指す動詞、vivere は生活全体を含む少し広いニュアンスを持ちます。どちらも都市名と一緒に「a + 都市名」の形で用います。
3. 職業と学業の伝え方:「Sono + 職業名」「Studio + 専攻」
職業を伝えるときは Sono insegnante (教師です)」のように、sono(〜です)のあとに職業名を直接続けます。
イタリア語では、職業名に冠詞(un, unaなど)は基本的につけません。
また、学生であれば Studio arte all’università(大学で美術を学んでいます)のように、専攻と学ぶ場所を一緒に伝えることができます。
4. 丁寧な表現とカジュアルな表現の違い
「Come ti chiami?」はカジュアル、「Come si chiama?」はフォーマルな表現です。
同様に、「Che lavoro fai?(どんな仕事?)」と 「Che lavoro fa? (ご職業は?)」も、話す相手によって使い分けが必要です。
初対面で年上や目上の人に話しかける場合は、丁寧形(Lei形)を使うのが礼儀です。
まとめ
- Mi chiamo ~ / Io sono ~:どちらも名前を伝える表現。「Mi chiamo 〜」 がより丁寧
- Sono di ~ / Abito a ~ / Vivo a ~:出身と現在住んでいる場所の表現
- Piacere di conoscerti / Piacere di conoscerla:カジュアルとフォーマルな「はじめまして」
- Che lavoro fai / fa?:仕事の質問。相手に応じて丁寧形と使い分ける
- Sono + 職業名 / Studio + 専攻:職業や学生であることの伝え方
- 出会いの場面では「カジュアルな言い方」と「丁寧な言い方」の両方を覚えておくと安心!