会話表現

【イタリア語フレーズ#7】空港の入国審査でのやりとり

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森乃

イタリアの空港に到着すると、まず通るのが入国審査です。ここでは、滞在目的や滞在期間などの質問に簡潔に答える必要があります。

このレッスンでは、入国審査でよく使われる基本的なフレーズとその答え方を紹介します。

入国審査で聞かれる内容はある程度決まっているため、事前に表現を覚えておけば安心して受け答えができます。

会話例

B
B

Buongiorno. Il motivo del suo viaggio?
(ブオンジョルノ. イル モティーヴォ デル スオ ヴィアッジョ?)
こんにちは。渡航の目的は?

A
A

Sono qui per turismo.
(ソノ クイ ペル トゥリズモ)
観光で来ました。

B
B

Quanti giorni resterà in Italia?
(クアンティ ジョルニ レステラ イン イターリア?)
イタリアには何日間滞在しますか?

A
A

Resterò per dieci giorni.
(レステロ ペル ディエーチ ジョルニ)
10日間滞在する予定です。

B
B

Dove alloggerà durante il soggiorno?
(ドーヴェ アッロッジェラ ドゥランテ イル ソッジョルノ?)
滞在中はどこに宿泊しますか?

A
A

Alloggerò in un hotel a Roma.
(アッロッジェロ イン ウン オテル ア ローマ)
ローマのホテルに泊まります。

重要フレーズの紹介

① Il motivo del suo viaggio?(渡航の目的は?)

直訳は「あなたの旅の理由は?」という丁寧な質問です。入国審査でよく使われる表現のひとつです。

② Sono qui per turismo.(観光で来ました)

sono qui は「私はここにいる」、per turismo は「観光のために」という意味です。その他の表現として、per lavoro(仕事で)、per studio(留学で)も使えます。

③ Quanti giorni resterà?(何日滞在しますか?)

動詞 restare(滞在する)の、三人称単純未来 resterà を使用した丁寧な言い回しです。

④ Dove alloggerà?(宿泊先はどこですか?)

動詞 alloggiare(宿泊する)の単純未来を使った表現。alloggerà は「(あなたは)泊まる予定ですか?」という意味です。

⑤ Alloggerò in un hotel a Roma.(ローマのホテルに泊まります)

“in un hotel a ~” で「〜のホテルに泊まる」という意味です。単純未来の alloggerò を使い、予定として丁寧に伝えます。

文法のポイント解説

1. 目的を伝える基本構文:Sono qui per + 名詞

入国審査では「なぜイタリアに来たのか?」という質問に対して、目的を答える必要があります。

このときによく使われるのが、「Sono qui per + 名詞」という構文です。

Sono qui は「私はここにいる」という意味で、動詞 essere(~である/いる) の現在形 sono(私は)と副詞 qui(ここに)の組み合わせです。

per は「~のために」を意味する前置詞で、後ろに名詞を置いて「目的」を表現します。

  • per turismo:観光のために(=観光目的)
  • per lavoro:仕事のために(=出張など)
  • per studio:勉強のために(=留学・研修など)

2. 単純未来形で予定を伝える

入国審査では、「どれくらい滞在するか」「どこに泊まるか」といった「これからの予定」を尋ねられます。

  • Resterò per dieci giorni.(私は10日間滞在する予定です)
  • Alloggerò in un hotel.(ホテルに泊まる予定です)

このようなとき、イタリア語では単純未来を使うのが一般的です。単純未来は「〜するつもり」「〜する予定」のニュアンスを含みます。

注意点

イタリア語では、予定を伝えるときに現在形も使えますが、単純未来を使うと丁寧かつフォーマルな印象になります。

3. 宿泊先の伝え方:in + 場所 + a + 地名

「どこに泊まるのか?」という質問には、「in + 場所 + a + 地名」という形で答えるのがおすすめです。

  • Alloggerò in un hotel a Roma.
    (ローマのホテルに泊まります)
  • Resterò in un appartamento a Milano.
    (ミラノのアパートに滞在します)

このように、「宿泊施設」+「地名」のセットで覚えておくと、どんな街でも応用がききます。

まとめ

  • Il motivo del suo viaggio?:「渡航の目的は?」というフォーマルな質問表現。
  • Sono qui per turismo.:理由を簡潔に伝える定番フレーズ。
  • Resterò per dieci giorni.:単純未来を用いた丁寧な言い方。
  • Dove alloggerà?:「宿泊先はどこですか?」という単純未来を使った質問。
  • Alloggerò in un hotel a Roma.:地名を添えて明確に伝える。

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