コミュニケーション

【イタリア語フレーズ#2】友人との待ち合わせ

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森乃

友人との待ち合わせは、日常生活で頻繁に登場する場面です。

イタリア語では、「会う」や「時間を決める」といったやりとりに独特の表現や文法が使われます。

このレッスンでは、友人と「何時に」「どこで」会うかを伝えるための基本的な表現や、文法的なポイントを解説していきます。

会話例

A
A

Ciao! Che ne dici di vederci oggi?
やあ!今日会わない?

B
B

Volentieri! A che ora?
いいね!何時にする?

A
A

Ci vediamo alle tre davanti al cinema?
映画館の前で3時に会おうか?

B
B

Perfetto, a dopo!
いいね、また後で!

A
A

Non fare tardi!
遅れないでね!

B
B

Tranquillo, sarò puntuale.
大丈夫、時間通りに行くよ。

重要フレーズの紹介

① Che ne dici di vederci?(会わない?)

Che ne dici di ~? は「~するのはどう?」というカジュアルな提案表現。vederci は「私たちが会う」という意味で、再帰的な人称代名詞 ci を使っています。

② Ci vediamo alle tre.(3時に会おう)

ci vediamo は「私たちは会う」という意味の再帰表現です。日常会話でよく使われる決まり文句。alle tre は「3時に」。「a + le(定冠詞)+ tre」の形となります。

③ davanti al cinema(映画館の前で)

「davanti a + 場所」は、「~の前に」を表す前置詞構文。冠詞が付く場合は「davanti al(a + il)」と縮約が起きます。

④ A che ora?(何時に?)

時間をたずねる時の定番フレーズ。「a」は時刻を導く前置詞です。冠詞とともに使います(例:alle otto)

⑤ Non fare tardi!(遅れないで!)

命令形の表現。fare tardi は「遅れる、遅くなる」という意味です。否定の命令形は「Non + 動詞の原形」で作ります。

⑥ Sarò puntuale.(時間通りに行くよ)

「~するつもりです」「~になるでしょう」を表す未来形。essere の活用形 sarò(私は〜だろう)+ 形容詞 puntuale(時間を守る)で構成されます。

文法のポイント解説

1. 再帰代名詞「ci」を使った表現:Ci vediamo

Ci vediamo は、「私たちは会う」という再帰動詞の表現です。

vedere(見る)に再帰代名詞 ci(私たちを・私たちに)が付き、「私たち同士が見る=会う」という意味になります。

2. 「〜するのはどう?」という提案表現:Che ne dici di ~?

「Che ne dici di ~?」は、会話の始まりや提案の際によく使われる便利な表現です。

  • Che ne dici di andare al mare?(海に行くのはどう?)
  • Che ne dici di cenare insieme?(一緒に夕食をとらない?)

直訳すると「〜について何と言う?」という意味になりますが、実際には「〜するのはどう?」「〜しない?」という軽い誘いになります。

3. 時間の言い方と前置詞 a の使い方

イタリア語で「〜時に」と言いたいときは、前置詞 a を使います。時間を表す数字には冠詞をつけて表現します。

  • a mezzogiorno(正午に)
  • alle tre(3時に) → 「a + le tre」の縮約形
  • all’una(1時に) → 「a + l’una」の縮約形

また、「A che ora?」は「何時に?」と時間をたずねる定番フレーズなので、こちらも合わせて使えるようになりましょう。

4. 命令形と否定命令:Non fare tardi!

fare tardi は「遅れる」「遅くなる」を意味する熟語です。

Non fare tardi! は、「遅れないで!」という注意・アドバイスとして使われます。

否定の命令形は、tu(親しい相手)に対しては「Non + 動詞の原形」で表現します。

  • Non fumare qui!(ここでタバコを吸わないで!)
  • Non dimenticare!(忘れないで!)

5. 単純未来形で予定を伝える:sarò puntuale

sarò は動詞 essere(~である) の単純未来形で「私は~だろう・~になるだろう」という意味です。

sarò puntuale は「時間通りに着くよ」「遅れないよ」といった、未来の行動の確約としてよく使われます。

他にも未来形では以下のような言い方ができます:

  • Arriverò alle cinque.(5時に着くよ)
  • Ti chiamerò più tardi.(あとで電話するね)

まとめ

  • Che ne dici di vederci?:「会わない?」という提案表現。親しい人との会話でよく使う。
  • Ci vediamo alle tre.:再帰代名詞を使ったカジュアルな言い方。
  • davanti al cinema:場所の前置詞の使い方に注意。
  • A che ora?:時間をたずねる基本表現。
  • Non fare tardi!:命令形の否定表現。
  • Sarò puntuale.:未来形で予定や約束を表す。

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