【イタリア語文法#2】名詞の性(男性名詞・女性名詞)
森乃 イタリア語の森
イタリア語の動詞は、主語に応じて語尾が変化(活用)するのが大きな特徴です。
特に「-are」で終わる動詞は、頻繁に使われる動詞グループのひとつです。
このレッスンでは、「-are 動詞」の現在形における活用のルールと、よく使われる動詞の例を取り上げながら、基本的な仕組みと使い方を解説していきます。
イタリア語の動詞は、主語に応じて形が変化する「活用」という特徴があります。
日本語でも「食べる」「食べます」「食べた」のように動詞が変化しますが、イタリア語では主語ごとに動詞の語尾が変わるのが大きなポイントです。
イタリア語の動詞は、原形(不定詞)の語尾により3つのグループに分類されます。
動詞のタイプ | 原形の語尾 | 例 |
---|---|---|
第1群(-are) | -are | parlare(話す)、mangiare(食べる) |
第2群(-ere) | -ere | vedere(見る)、leggere(読む) |
第3群(-ire) | -ire | dormire(眠る)、finire(終える) |
そして、今回紹介する are動詞は、イタリア語の中で最も基本的かつ使用頻度の高い動詞グループです。
動詞の活用では、まず語幹と語尾を分けて考える必要があります。
■ 活用の手順
■ 例:parlare(話す)の場合
主語 | 活用語尾 | 活用形 | 意味 |
---|---|---|---|
io(私) | -o | parlo | 私は話す |
tu(君) | -i | parli | 君は話す |
lui / lei(彼・彼女) | -a | parla | 彼/彼女は話す |
noi(私たち) | -iamo | parliamo | 私たちは話す |
voi(あなたたち) | -ate | parlate | あなたたちは話す |
loro(彼ら) | -ano | parlano | 彼らは話す |
これが -are 動詞現在形の活用の基本パターンです。
イタリア語では、動詞の語尾を変えることで主語の情報が明確になります。
このように、動詞の語尾が主語の役割を果たすため、主語を省略しても意味が通じるのがイタリア語の特徴です。
以下は、日常でよく使われる基本的な -are 動詞と、それぞれの1人称単数(io)の形です。
原形 | 意味 | 活用形の例(1人称単数) |
---|---|---|
parlare | 話す | parlo |
mangiare | 食べる | mangio |
lavorare | 働く | lavoro |
ascoltare | 聞く | ascolto |
studiare | 勉強する | studio |
一部の -are 動詞には、不規則な活用をするものもあります。
このような動詞は別途覚える必要がありますが、基本的には「-are 動詞=規則活用」と考えて問題ありません。
giocare(遊ぶ)や pagare(払う)などは、2人称単数(tu)と 1人称複数(noi)の活用時に「h」を加えます。
この「-h-」は、音を保つためのスペル上の調整であり、発音の変化を防ぐために必要です。